TOEFL Junior(ジュニア)とは?試験内容や対策方法を解説
子どもの英語学習には、目的やゴールを設定するのが大切です。英語学習の目標には英検を思い浮かべる人が多いですが、TOEFL Junior(ジュニア)というものがあることをご存じでしょうか。今回は、TOEFL Junior(ジュニア)の概要や英検と比較したスコアのレベル、TOEFL Junior(ジュニア)の対策方法について解説していきます。
Contents
TOEFL Junior(ジュニア)とは
TOEFL Junior(ジュニア)とは、英語試験のTOEFLの中で中高生を対象にしたテストです。TOEFLは英語を母国語としない人を対象とした英語能力の測定テストであり、アメリカで開発されたため、アメリカ英語が使用されています。アメリカやカナダの大学ではTOEFLのスコア提示が必要な場合も多く、海外の大学の進学や留学などに活用されます。
TOEFL Junior(ジュニア)はTOEFLの橋渡しとなるテストで、学生生活や日常生活など身の回りに関する出題がメインです。TOEFL Junior(ジュニア)で測る技能はリーディングとリスニングの2つであり、どれだけ英語が使えるかが測定されます。
TOEFL Junior(ジュニア)の試験内容
TOEFL Junior(ジュニア)は選択問題が基本であり、ペーパーベースとコンピューターで受験するCBTのどちらかを選べます。TOEFL Junior(ジュニア)の試験内容は、以下のとおりです。
- リスニング(42問):会話の内容一致選択、文の内容一致選択など
- 文法、語彙(42問):文の語句空所補充など
- リーディング(42問):表や長文の内容一致選択
TOEFL Junior(ジュニア)と英検の違い
英語力を測定するテストは、英検が有名です。英検は日本国内のみで使用される英語能力測定テストであり、級によって英語レベルを把握することができます。級によって出題内容が異なるため、自分のレベルにあった級を選んで受験しなければいけません。目標の級に合格できたら、さらに上の級を受験するのが一般的です。
TOEFL Junior(ジュニア)は、スコアで英語レベルを把握する英語能力測定テストです。英語力が低い人も高い人も同じ内容のテストを受け、高い点数を目指していきます。TOEFL Junior(ジュニア)はアメリカで開発されたテストのため、海外の大学や留学を目指す場合は英検よりも活用しやすいです。
英検は設問が日本語で表記されますが、TOEFL Junior(ジュニア)は英語で表記されるため、問題の英語が理解できない人はTOEFL Junior(ジュニア)の受験に向いていません。TOEFL Junior(ジュニア)は英語レベルの指標であるCEFRのA1〜B2をカバーしており、英検では3級から1級に相当します。TOEFL Junior(ジュニア)で満点を取ると、英検準1級〜1級レベルに値するのです。
TOEFL Junior(ジュニア)のスコアレベル
TOEFL Junior(ジュニア)は900点満点のテストで、リーディング、文法・語彙、リスニングで300点ずつ配点されます。TOEFL Junior(ジュニア)は、スコアに合わせて5つのレベルに分類されます。
スコアレベル | 合計スコア | 評価 | CEFR換算 |
---|---|---|---|
5: Superior | 865〜900 | 複雑な文章や言い回しが理解できる | すべてB2 |
4: Accomplished | 785〜860 | 複雑な文章や言い回しが概ね理解できる | すべてB1 |
3: Expanding | 730〜780 | 多少複雑な文章や言い回し、初歩的な内容が理解できる | ほぼB1 |
2: Progressing | 625〜725 | 基礎的な文章や言い回し、語彙を時々理解できる | ほぼA2 |
1: Emerging | 600〜620 | 非常に初歩的な文章や言い回しは理解できるが、語学力や理解力は必要 | ほぼA1 |
英検の級との換算
TOEFL Junior(ジュニア)のスコアレベルを英検の級に換算すると、以下が目安となります。
TOEFL Junior(ジュニア)のスコア | 英検の目安級 |
---|---|
850〜900 | 英検準1級〜1級 |
745〜845 | 英検2級〜準1級 |
645〜740 | 英検準2級〜2級 |
600〜640 | 英検3級〜準2級 |
TOEFL Junior(ジュニア)は、英検3級から1級に相当する英語試験です。英検3級程度の英語力を満たしていない場合は、英検4〜5級を受験して実力を把握してみることも検討しましょう。
TOEFL Junior(ジュニア)の対策方法
TOEFL Junior(ジュニア)でいい点数を取るためには、効果的な学習が欠かせません。TOEFL Junior(ジュニア)のオススメ対策方法には、以下の3つが挙げられます。
- 速いリスニング対策をおこなう
- 長文の英語をたくさん解く
- TOEFL Junior(ジュニア)の問題集を活用する
速いリスニング対策をおこなう
TOEFL Junior(ジュニア)のリスニングは、英検よりスピードが速く、英語独自のリンキングやリダクションが頻発します。テスト本番でいきなり速いリスニングを聞くと聞き取れない可能性が高いため、速いリスニング対策をおこなうことが大切です。初めはゆっくりしたスピードの英語音声を聞き、英語のリエゾンやリズム、イントネーションに慣れましょう。
長文の英語をたくさん解く
TOEFL Junior(ジュニア)は、長文の英語が出題されるのが特徴です。長文読解には単語力・文法力・読解力・集中力とさまざまなスキルが必要なため、たくさんの長文問題を解いてトレーニングを重ねるのが大切です。長文に慣れておかなければ本番で見たときに焦ってしまう可能性もあるので、本番前にさまざまなタイプの長文を解きましょう。
TOEFL Junior(ジュニア)の問題集を活用する
日頃から英語の勉強をしていても、英語の試験には試験ごとに特徴があるため、TOEFL Junior(ジュニア)に特化した対策をおこなうことが大切です。効果的にTOEFL Junior(ジュニア)の対策をするには、TOEFL Junior(ジュニア)専用の問題集を活用しましょう。TOEFL Junior(ジュニア)の過去問や予想問題などを使い、本番さながらの問題を解くことができます。
まとめ
TOEFL Junior(ジュニア)は、中高生を対象にした英語能力を測定するテストです。合否ではなくスコアで英語レベルを測定し、英検に換算すると3級から1級の難易度があります。TOEFL Junior(ジュニア)でいい点数を取るためには、今回紹介した3つの学習方法を実践しましょう。
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