小学生に英検準2級は難しい?合格のための勉強法や注意点を解説
小学生の英語学習の目標のひとつに、英検を設定している人は多いです。英検には5級から1級までの7つのレベルがあり、小学生のうちにできるだけ高いレベルの級の合格を目指したいという方もいるでしょう。今回は小学生が英検準2級に合格できるのか、英検準2級の概要や合格するための勉強法、注意点について解説していきます。
Contents
英検準2級の概要
英検は日本国内最大級の英語能力試験であり、準2級は7つのレベルのうち、上から4つめに難易度が高い級です。英検準2級の目安レベル、合格点、試験内容は以下のとおりです。
英検準2級の目安レベル
英検によると、英検準2級は高校中級程度のレベルだといわれています。大学入試レベルの英語も出題され、英検準2級からは履歴書でも評価されるレベルです。小学生には難易度が高い試験であり、語彙力や文法の理解などの基本は固めておく必要があります。
英検準2級の合格率は一次試験で30%前後、二次試験で80%前後であり、受験者の90%が中高生です。小学生の受験率は10%にもおよびませんが、英検3級に合格していたり日頃から英語の勉強を積み重ねたりしていると、合格することは不可能でありません。
英検準2級の合格点
英検準2級の合格点は、一次試験で1,800点中1,322点・二次試験で600点中406点です。合格点は固定されているため、違う回のテストを受験しても明確な数値で比較できます。
英検の合格点は、CSEスコアと呼ばれる独自の計算方法で決まっており、正当数や正答率だけでは合否を決めることができません。CSEスコアは英語力を測定するCEFRにも対応しているため、英検で取得した点数で、自分の英語力を世界基準で判断することも可能です。
英検準2級の試験内容
英検準2級は、リーディング・ライティング・リスニングの一次試験と、面接でスピーキング力を測る二次試験の2つで構成されています。それぞれの試験内容は、以下のとおりです。
■一次試験
一次試験の試験内容は、75分のリーディング・ライティングと約25分のリスニングです。リーディングは以下の4つの形式が出題され、問題数は37問です。
<リーディング>
- 短文の語句空所補充
- 会話文の文空所補充
- 長文の語句空所補充
- 長文の内容一致選択
<ライティング>
質問に対する回答を英文で書く英作文であり、1問のみ出題されます。
<リスニング>
- 会話の応答文選択
- 会話の内容一致選択
- 文の内容一致選択
英検準2級のリスニングは、1回しか放送されないので注意しましょう。
■二次試験
一次試験に合格すると二次試験を受験することがでます。二次試験の試験内容は面接官一人と受験者一人の個人面接で、応答内容や発音、語彙、文法、コミュニケーションに対する意欲や態度などで総合的に評価されます。二次試験の出題形式は、以下の6つです。
- 音読
- パッセージについての質問
- イラストの人物の行動についての質問
- イラストの人物の状況についての質問
- カードトピックに関連した受験者自身についての質問
- 受験者の日常生活についての質問
二次試験の面接は、約6分間おこなわれます。
小学生が英検準2級に合格するための勉強法
英検準2級は高校中級程度レベルであり、小学生が合格するのは難易度が高いです。小学生が英検準2級に合格するためには、以下の勉強を取り入れましょう。
リーディング
英検準2級のリーディングでは、3級までは不要だった説明文や図、表の読解力が必要となります。問題の意味がわからなければ設問すべてを落としてしまう可能性もあるため、英検準2級の過去問や予想問題を解き、出題傾向に慣れておきましょう。英検対策だけでなく、普段の学校の勉強から意識して取り組むことも大切です。
リスニング
英検準2級のリスニングは、音声を1回しか聞くことができません。そのため、集中して英語の音声を聞き取る能力も必要です。質問や説明を理解する力も必要なので、どのような問題が出題されるか把握しておきましょう。
スピーキング・ライティング
英検準2級のスピーキングやライティングは、自分の考えを発信する能力が求められます。自分の意見がなければ解答することもできないので、普段から英会話や英作文で自分の意見を伝える練習を積み重ねましょう。家族の日常会話でも、どう思ったか、どう感じたか、なぜそう思うかを頻繁に問いかけることで、自分で考える力を養うことができます。
小学生が英検準2級に挑戦する際の注意点
小学生が英検準2級に挑戦する場合、以下の2点に注意しましょう。
- 英検の勉強を強制しない
- いきなり英検準2級に挑戦しない
英検の勉強を強制しない
小学生が高校中級程度レベルの英検準2級に合格するには、多くの勉強時間が必要です。しかし、英検準2級に合格するための勉強を強制しすぎると、英語が嫌いになってしまいます。
英検準2級に挑戦する一番の目的は英語を身につけることであり、英検準2級の合格がゴールではないですよね。英検準2級に合格しても英語が嫌いになると身につけることができないため、英語の勉強の強制は避けましょう。
いきなり英検準2級に挑戦しない
英語のレベルを確認したいからといって、いきなり英検準2級に挑戦するのはやめましょう。英検準2級は高校生レベルの難易度であり、小学生は簡単に合格することができません。難しいとわかっていても不合格になると英語への苦手意識が生まれてしまい、ほかの級に挑戦することすら億劫になる可能性もあります。まずは受験者の英語レベルを把握して、レベルにあった級から挑戦しましょう。
まとめ
英検準2級は高校中級程度のレベルであり、小学生には難易度が高い試験です。しかし、今回紹介した勉強法を中心に対策を積み重ねることで、小学生でも合格することはできます。英語の勉強を強制したりいきなり英検準2級に挑戦したりすると英語嫌いにつながる可能性もあるので、合格だけを目標にせず、のびのびと英語学習をしましょう。
効果的な英検準2級対策は、子ども向けの英語教室KYCS ENGLISH SCHOOLにお任せください。マンツーマンレッスンもご用意しているので、子どものレベルにあわせた英検準2級対策をおこなえます。興味がある方は、お気軽に無料体験見学会からお越しください。