小学生でも英検2級に合格できる?合格の秘訣や勉強方法を解説
5級から1級まで7つのレベルがある英検は、小学生の英語学習の目標としても活用されることが多いです。しかし、大人でも難しいとされる英検2級は、小学生には難易度が高く簡単に合格することはできません。今回は、小学生が英検2級に合格するための秘訣や勉強方法について解説していきます。
Contents
英検2級の概要
英検は5級から1級まで7つのレベルにわかれており、英検2級は上から3盤面に難易度が高い級です。まずは、英検2級の目安レベルや合格点、試験内容について見ていきましょう。
英検2級の目安レベル
英検2級は、高校卒業程度レベルの英語検定試験です。グローバルに活用できる英語が多く出題され、2級に合格すると履歴書で評価されたり海外留学に有利だったりと、メリットがたくさんあります。
しかし、英検2級は小学生には難易度が高く、英単語でいえば4,000〜5,000語を理解しなければいけません。高校生で習う、分詞構文や過去・未来完了、関係副詞などの英文法も把握しておく必要があります。
英検2級の合格点
英検は点数によって合否が決まり、英検2級の合格点は以下のとおりです。
- 一次試験:1,950点中1,520点
- 二次試験:650点中460点
英検の点数は独自のCSEスコアで評価されており、級ごとの合格基準スコアは固定されているため違う回を受験しても明確な数値で比較ができます。リーディング・ライティング・リスニング・スピーキングの4技能ごとにスコアを均等に配分しているため、1問あたりのスコアの影響は同じではありません。そのため、正答数が同じでもスコアが異なることもあります。
英検2級の試験内容
英検2級は、リーディング・ライティング・リスニングの一次試験とスピーキングの二次試験で構成されています。それぞれの試験内容は、以下のとおりです。
■一次試験
<リーディング>
- 短文の語句空所補充
- 長文の語句空所補充
- 長文の内容一致選択
<ライティング>
- 英作文
<リスニング>
- 会話の内容一致選択
- 文の内容一致選択
リーディングとリスニングは記述式の選択問題、ライティングは英作文です。リーディング・ライティングは85分、リスニングは約25分間と時間が限られているので、時間配分も小学生が英検2級に合格するためのポイントとなります。
■二次試験
<スピーキング>
- 音読
- パッセージについての質問
- イラストについての質問
- 受験者自身の意見
二次試験は受験者一人と面接官一人の個人面接であり、内容はもちろん発音やコミュニケーションに対する意欲や態度などの観点で評価されます。
小学生が英検2級に合格するための秘訣
小学生にとって、英検2級の合格は遥か高い壁に感じるかもしれません。しかし、英検2級に合格した小学生もいるので、ポイントを抑えて適切な勉強法をすれば、小学生でも英検2級に合格することはできます。小学生が英検2級に合格する秘訣は、以下の3つです。
- 英語に触れる時間を増やす
- 状況を理解するクセをつける
- イメージで単語を覚える
英語に触れる時間を増やす
小学生が英検2級に合格するには、英語に触れる時間を増やすことが大切です。英検は、英語の勉強をすればするほど合格への道が見えてきます。実際に英検2級に合格した小学5年生は、週1回3時間のレッスンと1日30分の自主トレーニングで英語に触れていました。できるだけ毎日英語学習をすると、英検2級の合格率が高くなります。
状況を理解するクセをつける
英検2級の単語レベルは4,000〜5,000語のため、すべてを完璧に覚えるのは簡単ではありません。英単語がわからなくても問題内容を把握するには、状況を理解する力が必要です。たとえば長文問題でわからない単語が出てきても、前後の文脈から文章の内容を推測することはできます。このクセをつけておくことで、試験中に知らない単語が出てきても、焦らずに対処することができるのです。
イメージで単語を覚える
小学生が英検2級レベルの英単語を覚えるには、丸暗記ではなく単語のイメージの感覚を身につけることが大切です。丸暗記には限界があり、5,000語もの語彙をすべて覚えることは簡単ではありません。しかし、イメージで単語を覚えると暗記する必要がなく、英語を見ただけですぐに意味が思い浮かぶようになります。
小学生が英検2級に合格するための勉強法3選
小学生が英検2級に合格するには、以下の勉強法を取り入れましょう。
- 正しい音を聞いて音読する
- 語彙の数を増やす
- 過去問を繰り返し解く
正しい音を聞いて音読する
小学生が英検に必要な4技能を身につけるには、音読がオススメです。英語の文章を音読することでインプットとアウトプットを繰り返しながら、文法、意味、発音などを吸収していきます。正しい英語の音声を聞きながら音読することで、正しい発音が学べるためスピーキング対策にも効果的です。
語彙の数を増やす
英検2級で必要な英単語は4,000〜5,000語であり、英単語がわからなければ長文が理解できなかったりライティングで自分の思いを伝えられなかったりと、デメリットがたくさんあります。小学生が英検2級に合格するには、まずは語彙の数を増やすことからはじめましょう。目だけでなく単語の音声を聞いて耳でも単語を覚えると、リスニング対策にもつながります。
過去問を繰り返し解く
英検は問題形式がある程度決まっているため、過去問を解いて問題形式に慣れることで合格の可能性が高まります。小学生が英検2級の過去問を解くときは、できるだけ親子で取り組むことがオススメです。親子で一緒に進め、わからない単語や文法が出てきたら親がわかりやすく子どもに伝えてあげましょう。そうすることで、難易度が高い英検2級の勉強でも継続させることができます。
まとめ
英検2級は高校卒業程度のレベルの英語検定試験であり、小学生には難易度が非常に高いです。ただし、小学生で英検2級に合格した人もいるため、今回紹介した秘訣と勉強法を取り入れることで、小学生でも英検2級に合格する可能性はあります。
小学生が英検2級に合格するには、できるだけ毎日英語に触れるのが大切です。自宅学習だけでは毎日英語に触れることがなかなかできない場合は、英検2級対策に英語教室を利用しましょう。目白駅から徒歩すぐの場所にあるKYCS ENGLISH SCHOOLでは、英検対策をおこなうクラスも用意しています。興味がある方は、お気軽にご相談ください。